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陶芸家 許斐 良助さん konomi ryosuke [撮影]

 インバウンド情報誌「旅日」に
 熊本県の陶芸家、許斐さんのことを掲載。
 文字数に限りあり、すべてを掲載できなかったので
 日本語でblogにそのままを掲載。
 長文ですが、読んでいただけたら幸いです。
 その場所その場所で輝く人たちがいます。
                   本堂 亜紀
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匠人:陶芸家 許斐 良助さん
        konomi ryosuke

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        彼の手そのものが芸術


■海と山に恵まれた自然溢れる熊本県上天草市。

 その中でも大矢野町にある維和島はまさに自然の宝庫。
 大矢野島から二つの橋を渡り、維和島のてっぺんを目指
 して車を走らせると桜花公園に到着。
 
 公園の敷地内に静かに佇む建屋があり、
 一つの建屋だが右と左の雰囲気が異なり、
 扉も二つある。

 左側はカフェ、右側は工房のようだ。
 私に気づいた陶芸家、許斐良助さん(60)は
 中から出てきて、

  「ま、珈琲でも飲みましょうか」

 と言って左側の扉の方を促した。

(*注:カフェではなく陶芸体験の時に珈琲を提供する)

■中はひとつひとつまったく違う個性ある陶器が
 ずらりと並ぶ。

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 ジャズが流れ、ギターが立てかけられていた。

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 ギターもされるのですか?

  「ライブもやるよ」

            と、許斐さん。

 ポロン・・・と音を奏で、大阪出身の私に
 大阪が舞台の歌をギターとともに聴かせてくれた。 

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■カウンターで自家焙煎の珈琲をたててもらいながら
 話しを聞かせてもらう。

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■維和島で生まれ育った許斐さん。20代前半、陶芸教室
 に行ったことがきっかけで面白さに惹かれこの道に。
 修業後、今の窯を開いて28年。
   
   「誰も来ない山奥だから、集中して陶芸に専念
    できると思った」

と言うが、以後、どんどん人が増えて行き、今では許斐さんの陶芸体験
にやって来るお客さんも増えた。そして、もともと寡黙な陶芸家だったが、
いつのまにか人が来るから喋らざるおえなくなったという。
今の話し好きな許斐さんからは検討もつかないが・・・。

■全国での個展開催や、美術館などからの依頼、
 さらに直接個人ユーザーや団体からオーダー注文を
 依頼されることが多い。

 例えば、幼い子供がスプーンでお椀の中身をすくう時、
 どうしても中身が外にこぼれてしまう。
 それをこぼれないように、お椀の淵を内側に
 カーブさせたお椀だったり、要望はさまざま。
 
■毎朝6時に工房にやって来るほど忙しい日々だが、
 その中でも陶芸体験を受け付けている(要予約)。

   「僕が楽しいのです」

 と言うが、パスタと珈琲もついて3000円だから
 お得だ。それも珈琲もパスタも許斐さんが作るのだが、
 それが本格的。珈琲は豆から選ぶこだわり。

■陶芸体験は先ほどの右側の扉から入るのだが、土をこねる
 ところから始まり、ろくろ体験やろくろを使わない方法も
 あり、経験したことがない人でも、許斐さんの楽しい
 トークと絶妙なアドバイスで完成に辿り着く。

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■許斐さんがいったん作り出すと面白いように
 陶器の形になっていく様はまさに変幻自在で、
 そこには自由と遊び心が宿る。

■そんな体験教室は口コミやネットで広がり、取材や
 リピーターも多い。

■そんな許斐さん。将来、やってみたいことは?と尋ねると

   「料理人!」

 と満面の笑みで答える。

 結局のところ、陶芸にしても、珈琲にしても、
 料理にしても、彼の活動原点のこの言葉につきる。

 何故、やっているのか?  その答えは、

     「人が喜ぶ顔が好き!」

                   写真・文:本堂亜紀

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★蔵々窯
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〒869-3604熊本県上天草市大矢野町維和上1005維和桜公園内
☆陶芸体験 要予約 http://tot3.com/zozogama/

    *この記事と写真は、抜粋してインバウンド情報誌
     「旅日」に掲載したものです。

~番外編~
 うちのチビ2人(一緒に行った教え子)らが陶芸体験している間、
 「豆乳ドーナツ作ろう!」と許斐さん。

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  いつの間にか、、私が作り方を教えてもらっていて、
  「やっておいてね~」と放置され(笑)
  普段料理をしない私はあくせく・・・。

  でも、上天草市の寺中さんも助けてくれて
  最後は許斐さんが完結してくれて、いい感じ。
 
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    美味しかったぁ~。
   
  そして、その後、夕日スポットにも案内いただきました。

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  住んでいる人だから知る絶景。

  そう、、私たちも、自分たちが住む街に沢山のキラキラが
  存在している。

  また、行きたい。

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