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第156話:3回目の大阪ハーフマラソンを振り返って [本堂亜紀のマラソン紀行]

2015 大阪ハーフマラソン
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イイ顔してた。
きっと今までで一番。

走り始めたのが2012年9月8日。
その4カ月後に開催された、
2013 大阪ハーフマラソンに出場した。

同大会の魅力はいくつかある。

①5つのも関門があって、ハーフを2時間以内で走らなければ
 ならない過酷な大会。各関門でどんどん回収されていくけど、
 その悔しさがランナーの心に火をつける

②専門性の高さ。
 本気で走りたい方には集中できる大会。
 仮装禁止。

③大阪国際女子マラソンのトップ選手たちがと同時刻に長居を出発し、
 途中、対向車線に選手の走る姿が見ることができる

④都市型マラソンで、普段走れないオフィス街などを駆け抜けることができる

               などなど、いろいろある。

しかし、走り始めて4カ月でトライした自分を
今でも無謀だったと思う。

怪我も何度もした。
1回目は15㎞手前であえなくタイムアップ。

2回目となる昨年2014年は、ギリギリで完走。
この時も怪我に悩まされての出場だった。
たくさんの方の応援、指導、支援に感謝しかなかった。

そして、今年、怪我はなく、一番いい状態でのぞめると
思っていた大会1週間前。

ブログでも書きましたが、
まさかの体調不良。

食事がまとまにできるようになったのは金曜日の夜からだった。
人間は2日間食べなければこんなに痩せるのだと痛感した(笑)

食べて食べまくった。
体重を2日で通常に戻した。

そして、迎えた当日。
1週間走れなかったわりには、まったく焦ってない自分がいた。

それは、皆さんからの応援メールやメッセージのおかげ。

たくさんいただきましたが、前夜に届いたひとつのメール。

携帯画面を見ると「死ぬ気で・・・」という始めの一文が見えた。

「死ぬ気で頑張れ!」とか? (・・;)

う~んんんん、、、と思いながらメールを開封。

後に続いた言葉は

「死ぬ気で、楽しんでください!」

心が軽くなった。
この方にはいつもこうして
たった一文で、そしてさまざまなことで
心を打ち抜かれてきた。

御世話になっている先生からは

「ゆっくり頑張って!」

この言葉は、走っている私の心と身体を軽くした。
ありがたい。

そのほか、本当に皆さんの言葉が
走っている時に浮かんで、すっごい力になった。
ありがとうございます。

すべての皆さまに感謝して、
当日の様子を回想したいと思います。
長くなりますが、もしよかったら
珈琲片手にお付き合いいただけたら幸いです。

***********************

■スタート地点の大阪城公園
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■朝早くから、メンバーたちが応援に駆けつけてくれた
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 差しいれをいただいたり、写真撮ったり、たわいない話したり^^
 この時間が最高に楽しい♪

■そろそろ並ぶ
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 今年は Dグループ。
 ぎりぎりまで荷物や飲み物など
 御世話してくれたメンバーたちに
 ありがたいな~。

 シューズは、結局 3年間履き続けてきた
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 このこ。
 破れていたので、私の脚に巻いている
 キネシオテープを貼って、おそろいにした^^

まさかこのシューズが私を追い込むとは
この時、予想もしてなかった・・・。

あらゆるシューズを試したけど合わず、
履きなれたボロボロになったシューズを選んだ。
愛着があった。
このこと一緒に走りたいと思った。

スタートまで
約1時間ほど待たされるこの時間、、、
でも、今年はあたたかく、応援隊のおかげで
時間は短く感じた。

そして、、、その時がきた。

■スタート! の 号砲が放たれた!
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 トップランナー陣は A・Bのゼッケン番号。
 全然違う!
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 筋力も走り方も。

でも、私はここまでの筋力はつけない。
まだ現職でモデルもしてるので、それはダメ。
だから、目指すは
マラソンランナー体型じゃないけど、
速く、強く、美しいランナ―。

■Dグループだったので、昨年の最後尾スタートを
 思うと、かなり前でのスタート^^
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■大阪城公園の周りを抜ける。
 この団子状態をもう少しうまく
 切りぬける方法と走力をつけたい。
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 ■そして、ここ!
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 第一関門 5,4㎞地点。
 撮影隊たちが橋の階段から
 私たちメンバーを撮影してくれるところ。

でも、こんないっぱいだから探せない。
遠くから大きく手を振った。
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師匠の広中先生が完璧に
とらえてくださった。
他のシーンもすべて。
すごい!の一言しかない。

ここにいる という 打ち合わせなかったのに、
すべてのところで私が写っている。

シャッターの速さ、予測、技術、判断力、実行力
すべてがないと無理なこと。
さすがに我が師匠。

■この第一関門、、、他の出場メンバーたちは
 通過できただろうか?
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 そういえば、私は第1回目は「あと20秒~」
 2回目は「あと30秒~」って言われて通過したなぁ(笑)
 今年は、問題なく通過♪
 余力も残していた。
 後半にかけようと思っていた。
 でも、思い通りにはいかないもの・・・。

そして、他のメンバーは、、、^^

■今回、初出場の日原くん。
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 ディアドラの赤、いいねぇ~。
 目標を5㎞と決め、しっかりとラインを踏んでいた。
 おつかれ~。目標達成!

■2回目の出場、ちえちゃん
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 昨年は第一関門突破ならずで悔しい思いをしたが、
 リベンジ!
 10㎞のラインを踏んだ! すごい♪
 それも2年連続最後尾スタートだったのに。
 ファッションも可愛かったぁ~。

走れるようになると、楽しみが増えるね。
沿道の方の応援にこたえることができる。
ランを楽しめる。

それがまた力になる。

■伊藤
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 ちえちゃん同様、10㎞を踏んだ。
 よくやったぁ~。
 膝に痛みがあったけど、
 マイペースでがんばった。
 笑顔絶やさず。これが凄い。
 笑顔はその時だけってできないからね~。

■るりちゃん
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 5㎞をきっちり踏んで第一関門突破。
 やったね~。

みんながそれぞれ掲げた目標を達成していた。
この1年の努力あってこそ。
そして、みんなの応援があったから。

  私はというと、、、、

■昨年は最後尾スタートということもあって
 追い込まれていたので、しんどすぎてずっと
 息があれて死にそうだった・・・

 今年は余力があり、10㎞くらいから
 息が切れるスピードに切り換えようとしていた。

 スタート前に食べすぎで、はじめ横腹が痛くなったが、
 それも応援隊の笑顔に癒され、切り抜けた。
 人の応援ッて、痛みを忘れさせる。

■さぁ!10㎞。 ギアチェンジ!! と思った頃だった。

 左の親指の付け根に激痛が走った。

 しばらくしておさまり、また痛くなりを繰り返す・・・。
 着地の時、骨折したの??と思うくらい痛い。

 何故??? 練習中もそんなことはなかった。

 遠い昔の記憶をたどる・・・。

高校時代にバレーボールのスパイクの後の着地失敗で
親指がひどい打撲で内出血したことや、
上海万博で親指の神経が切れたことなどが浮かんだ。

 でも、何故、今?

■ギアチェンジを諦め、とにかく1㎞ 5分30秒以内でゴールまで
 走ることにした。

■数々の応援に助けられた。

子供たちが列をなして、
ハイタッチしてくれるランナ―の数を数えていた。

そこまで行って ハイタッチ!^^ ありがとう。

その他、勝手に命名「カニカニ隊」。
毎年、カニのかぶり物をした数名の皆さんが
列をなしてハイタッチ。

「あと少しですよ。がんばってくださいね」の声に
「ありがとうございます!」と笑顔で返す。

来年も会いたい、カニカニ隊の皆さん。

■残り3㎞のあびこ筋辺り
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 「本堂先生~」の声が。

広中先生や撮影隊たちがいてくれた。
先生、凄いね。
この時間に私が通過することを、しっかり想定されていた。

でも、この時、親指をかばって走っていたため
右の太ももと股関節が悲鳴を上げ始めていた。

しかし、もう少し!

■長居公園に入った。
 親指痛すぎ、、足がつりそうになってきた。

 タイムはどんどん落ちていく・・・・。
 抜いてきた人たちに抜かれて行く。

そんな時、声が聞こえた。

   「本ちゃん!」と。

中学時代の私のあだ名と一緒のランナーがいるのね~。
なんて思っていたら、、、

いや、私だ!!

振り返ると、そこには中学時代のバレーボール部で
対角線上のエースとして共に白球を追いかけた友だった。

満面の笑顔で

  「あと少し!がんばって!!」

のひと言に、痛みが和らいだ。

成人式以来の再会はわずか数秒だった。
ありがとう。
ずっと待っていてくれていたのだろうか・・・。
待たせたね・・・。

■くっそぉ~、足がつってきた。
 親指がとんでもなく痛い。
 何でやねん!!!!
 足を引きづりながら、競技場に入った。

■競技場に入った瞬間、痛みはなくなった。
 その理由は、あとで分かった。

■最後は美しく、そしてひとりでも抜きたいと思って走った。

■ゴール♪
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 多くの皆さんに手を振った。
 撮影隊、応援隊のみんなに手を振り続けた。
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 ありがとう、ありがとう、ほんとにありがとう。

■着替えを済ませ、メンバーと合流!
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 出場者が、みんなが それぞれ満ち溢れた顔をしていた。

さて、私は、
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 来年はどんなレースに仕上げるか
 今から楽しみになってくる。

■打ち上げは長居にある、ハンバーグ専門店「ボストン」さん。
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 熊本出身の店長さんで、すっごくイイ人で男前~^^
 私たちのために、時間外なのにお店を貸し切らせて
 くださいましたぁ。
 熊本の方ってほんと ホスピタリティが高い。
 人があったかい。

■さて、来年は 他のメンバーも出るかな?
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 るりちゃんも、去年よりも大会を楽しんでいた。
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 ひとりひとりが感想を述べたけど、
 それぞれの楽しみ、学びがあった一日だった。

■良きメンバー。友達じゃない。
 ともに人生を強く生き抜くために学び実践していく同志。

 広中先生の指導、そしてまだまだ若輩ながら私も
 指導させていただいてる身。

 これからも、人生もマラソンも走り続けます。

■それにしても、広中先生は大阪国際女子マラソンの取材で
 朝一番から御昼も食べずに撮影・取材。
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重要シーンはすべて抑えられた上、

さらに 私が走るすべての写真を抑えてくださった。
これが先生。

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プロは大変そうに仕事をしない。
失敗はないから言い訳もない。

かっこいい。

かっこいい人生を送りたい。
尊敬してやまない我が師匠。

■最後に、、、走り出して2年4カ月、
 ともに過ごしてきたシューズにありがとう。
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 実はね、、親指の激痛の理由はこのシューズにあった。

脱いで、親指の辺りに手を入れて触ってみた。

親指の付け根あたりが極端に凹んでいた。
地面に直撃状態まですり減っていた。

練習の時は感じなかった。
でもハーフには耐えきれなかったのだろう。

だから、競技場のクッション性がいいフィールドに入った瞬間、
負担がなくなり、親指への激痛がなくなったのだ。

大阪ハーフはアスファルトの上だけを走る。
それが親指と足をどれだけ酷使するのかを知った。

でも、このシューズには感謝してる。

一緒にコケたし、怪我もしたし、
関門突破 出来なかった時も一緒だったし、
ゴールした時もずっと一緒だった。

雨の日も雪の日も、春夏秋冬ずっと。

思い出がいっぱい、
ありがとうがいっぱい。

ありがとうね。そしてお疲れ様。

■すべての人、物、ことに感謝して
 同大会を終えたい。

一般女子の部

   334位  1時間57分26秒

  (男女合わせて約6000人参加)

昨年より数分だけ速い。順位は100番くらい上がっている。
悔しさは来年への力へ。

来年こそ、体調万全、シューズ万全で
のぞみたい。

完走が目的ではない。
私は、別のところに目的がある。

完走することはすばらしいかもしれない。
でも完走できなかったことがすばらしくないとは
けっして思わない。

完走が、人生の目的、ゴールではない。

今回完走できた人もそうでなかった人も
これは人生の大切な経験なのだと感じます。

女性たちへ。

  強く美しく笑顔で優しく生きよう!

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