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第1話:なぜ、マラソン? [本堂亜紀のマラソン紀行]

2年前の取材で、
陸上の元オリンピック選手が
私の目の前を駆け抜けた。

美しかった。
人はこんなにかろやかに風を感じて
楽しく走れるものなんだ。

カメラごしに彼の姿を追い続けた。

「走ってみたい」
ごく自然に思ったことだった。

しかし、その年は上海万博取材などで
その時間もなく、時は過ぎた。

そして、今年はじめ、一冊の本に出会った。
内容はマラソン。

登場人物たちの熱い気持ちや
誰も感じることのできない世界へ
入り込むシーンに自分を重ねた。

20歳までバレーボール選手だった
熱かった自分の心がふつふつと湧いてきた。

そして、

「走りたい」 と思った。
 
でも、仕事に追われ、走ることなく暑い夏が終わった。

そして今、決めた。

「来年、ハーフマラソンに出よう!」

目標を決めなきゃ走れない。

職業はカメラマン・モデル、そして執筆や講演活動。
これから迫りくる体力との勝負。

女性むけの講演会も多数実施しているが、
一生輝くためには体力が不可欠だ。

ジョギングでもなくランニングでもなく、マラソン。
それが身体にいいかどうか?
健康になりたいなら、歩く方がいいという人もいる。

でも、なぜ、ハーフマラソンに出ようなんて?

バレーボール選手をしていた時、
走るのが苦手だった。
タイムも思わしくなかった。

今、ようやく、自分の意志で走りたいと思った。
一生の中で、そんなに走りたいと思う時もないだろう。
ならば今!

自分しか感じれない世界、風を感じてみたい。
学生の時に感じることができなかった世界。

秋から仕事がますます忙しくなる。
でも、スタートしなきゃ。

さぁ! 始まりだ。

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